妖怪が集う遊宴
妖怪の用語集

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こう

口碑こうひ

 古くからの言い伝えを意味する語。
 昔話伝説、民謡、童唄、ことわざなどのこと。刻んだ文章が長く残る石碑にちなんで、口から口へと語り継がれているものをいう。

こか

誤怪ごかい

 井上円了の妖怪学における、妖怪の分類項目の1つ。
 虚怪の一種。偶然に起こった出来事を間違って妖怪と認めたもののこと。偶然的妖怪ともいう。例えば、人が死ぬ夢を見た後で実際にその人が死んだ場合、世の人は妖怪だと考えるが、多くは偶然であり不思議ではない。これが誤怪なのだと円了はいう。誤怪には客観的妖怪と主観的妖怪があるという。

主な参考資料

[文献]
『井上円了・妖怪学全集』第1巻: 281-285ページ 井上円了 柏書房 1999

こく

黒縄地獄こくじょうじごく

 八大地獄のうち、第2の地獄
 殺生や偸盗を犯した者が落ちる。熱鉄でできた縄で縛られ、さらに熱鉄の斧で切り裂かれるという。

こと

事八日ことようか

 陰暦の2月8日や12月8日に行われる行事。
 主に東日本で行われる。この日は一つ目小僧やみかわり婆さんなどの妖怪が家々を訪れるとされており、これを防ぐために家の軒に目籠を掲げ、門口にイワシの頭やニンニクなどを付ける。地方によって、12月に重点が置かれたり、両方の月に行われたりする。両月で行う地方では一般的に、2月8日を「事始め」、12月8日を「事納め」と呼ぶ。

こみ

コミックかい

 妖怪マガジン『怪』による漫画誌。
 2007年に創刊され、京極夏彦の小説を原作にした志水アキの「魍魎の匣」や、後藤羽矢子の「ねこまった!」など、妖怪を題材にした作品が連載された。創刊号には水木しげるの「鬼太郎対悪魔くん」が掲載されている。2013年に刊行されたVol.24をもって休刊となった。

こり

御霊信仰ごりょうしんこう

 不幸な死を迎えた者の霊が祟るという信仰。
 無実の罪で死んだ者や、疫病で死んだ者などの祟りがあるとする考え。祟りを抑えるために怨霊を宥め、神として祀った。奈良時代末期から平安時代初期に盛んだったという。菅原道真がよく知られる。

こん

今昔画図続百鬼こんじゃくがずぞくひゃっき

 安永8年(1779年)春に刊行された鳥山石燕の妖怪画集。
 上之巻 雨、中之巻 晦、下之巻 明の3巻から成る。掲載妖怪は水虎、玉藻前、輪入道、川赤子、魍魎、震々、天井下など。

主な参考資料

[文献]
『鳥山石燕 画図百鬼夜行』 高田衛 監修、稲田篤信 田中直日 編 国書刊行会 1992

今昔百鬼拾遺こんじゃくひゃっきしゅうい

 安永10年(1781年)春に刊行された鳥山石燕の妖怪画集。
 上之巻 雲、中之巻 霧、下之巻 雨の3巻から成る。掲載妖怪は泥田坊、蛇骨婆、煙々羅、朧車、岸涯小僧、毛羽毛現、目目蓮など。

主な参考資料

[文献]
『鳥山石燕 画図百鬼夜行』 高田衛 監修、稲田篤信 田中直日 編 国書刊行会 1992

河童

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