児啼爺
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【こなきじじい】
徳島県に伝わる妖怪。
児啼爺の伝承・逸話
徳島県
コナキヂヂ 阿波の山分の村々で、山奧に居るといふ恠。形は爺だといふが赤兒の啼聲をする。或は赤兒の形に化けて山中で啼いてゐるともいふのはこしらへ話らしい。人が哀れに思つて抱上げると俄かに重く放さうとしてもしがみ付いて離れず、しまひには其人の命を取るなどゝ、ウブメやウバリオンと近い話になつて居る。木屋平の村でゴギや啼きが來ると謂つて子供を嚇すのも、この兒啼爺のことをいふらしい。ゴギヤ/\と啼いて山中をうろつく一本足の恠物といひ、又この物が啼くと地震があるともいふ。
『民間傳承』第三卷・第十號: 12ページ「妖恠名彙」 柳田國男 民間傳承の會 1938
【底本】『民間伝承』第一巻 民間伝承の会 編 国書刊行会 1972
昭和初期頃の三好郡三名村字平では、子供が泣いていると「コナキジジイが『泣く子を欲しい』と言って連れに来るぞ」「コナキジイサンが山におった」などと威かしていたそうです。
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主な参考資料
[文献]
『民間伝承』第一巻 民間伝承の会 編 国書刊行会 1972
『妖怪事典』: 162ページ 村上健司 毎日新聞社 2000
『妖怪伝説奇聞』: 245-258ページ 東雅夫 学習研究社 2005
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