- 編者:小松和彦
- 出版社:小学館
- 発行日:2003年04月20日
収録作品
「遊びの中の妖怪たち――近世後期における妖怪観の転換」香川雅信
「妖怪浄土双六考」岩城紀子
「予言する幻獣――アマビコを中心に」湯本豪一
「清朝末期の画報に見える日本の怪物報道」武田雅哉
「「創作」としての妖怪――馬琴作『化競丑満鐘』の笑い」アダム・カバット
「近世文化における轆轤首の形状について」横山泰子
「幽霊・妖怪の図像学」諏訪春雄
「怨みを背負った旅人たち――廻国・懺悔の怪異空間」堤邦彦
「『渓嵐拾葉集』に於ける「怪異」の諸相――怪異を記述すること」田中貴子
「怪談情話論――『壺菫』と『怪談奇縁』」大高洋司
「江戸怪談狂言、その祝祭性をめぐって――小平次とお岩の禁忌を考える」高田衛
「怪談噺の誕生」石井明
「三遊亭円朝の怪談に隠された“王権と幽霊”の物語――「怪談乳房榎」と「怪談牡丹灯籠」内藤正敏
「猿鬼退治伝説考――能登半島・柳田村当目の伝承をめぐって」小松和彦
「二股の霊性と怪異伝承」常光徹
「俗信における怪異について――真ん中で不思議が起きる」板橋作美
「「胎児分離」埋葬の習俗と出産をめぐる怪異のフォークロア――その生成と消滅に関する考察」安井眞奈美
「鳴弦蟇目と鵼退治――俗信の生成過程」山田奨治
「通俗的「妖怪」概念の成立に関する一考察」京極夏彦
「一九二〇年代、〈心霊〉は増殖する」一柳廣孝
「魔都をめぐって」鈴木貞美
「化物屋敷再考」橋爪紳也
「「私、きれい?」――女性週刊誌に見られる「口裂け女」」マイケル・フォスター
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