山彦/幽谷響/空谷響
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【やまびこ】
日本各地に伝わる妖怪。
山彦の概要
山岡元隣の『古今百物語評判』(1686)によれば、やまびこは漢字で「空谷響」や「幽谷響」と書くそうで、山谷堂塔などで人の声に応えて響くものだという。
今でこそ山のこだま現象に神秘を感じる人は少なくなっただろうが、かつてはこの現象も妖怪の管轄だったようだ。
山彦の伝承・逸話
高知県
高知県幡多郡橋上村楠山ではヤマヒコと呼ばれる。深山で、昼でも夜でも関係なく、突如として恐ろしい声が聞こえるのだという。
山彦の画図
江戸時代の絵巻や図譜には、おどけたようなポーズをする動物の妖怪が山彦の姿として度々描かれている。
【山彦の画図が掲載されている主な資料】
資料名 |
作者 |
制作年 |
妖怪名 |
画像 |
『化物づくし』(個人蔵) |
不明 |
不明 |
山彦 |
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『百怪図巻』(福岡市博物館蔵) |
佐脇嵩之 |
1737 |
山びこ |
画像 |
『画図百鬼夜行』前篇 陰 |
鳥山石燕 |
1776 |
幽谷響 |
画像 |
『化物絵巻』(川崎市市民ミュージアム蔵) |
不明 |
1800年代前半? |
山ひこ |
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『百怪図巻』「山びこ」 佐脇嵩之 1737

『画図百鬼夜行』前篇 陰「幽谷響」 鳥山石燕 1776
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主な参考文献
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