見越し
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【みこし】
新潟県、長野県、静岡県に伝わる妖怪。
見越しの概要
見上げれば見上げるほど背が高くなっていく妖怪。同様の怪は見越入道などの名称で全国各地に伝わっている。
見越しの伝承・逸話
新潟県
赤谷村では、鼬が見越しに化けるという。
静岡県
上川根村では、見越しを見上げているうちにひっくり返ってしまうと命を奪われるという。昔、二人の若者が夜空を見ていると、ひらひらと幟みたいなものが空へ上がっていった。二人はこれが見越しだと驚き、慌てて逃げ帰った。
とある大工は、山道で見越しに遭遇した。彼は見上げるごとに巨大化していく見越しに驚きながらも、差金でその高さを計ろうとした。その途端に見越しは消えてしまったという。
周智郡三倉村木根白山の花がら坂という場所には、一つ目または三つ目の入道姿の見越しが現れたという。「見越した、見越した」といえば消えると伝わっている。
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『画図百鬼夜行』前篇 風「見越」 鳥山石燕 1776
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主な参考文献
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