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ぬっぺっぽう

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 江戸時代の絵巻や図譜に掲載されている妖怪。

ぬっぺっぽうの概要

 肉の塊のような姿の妖怪。

 とくに説明書きがない為どのような妖怪なのか分からないが、名前からするとのっぺら坊の仲間らしい。また、ヒキガエルや狐狸をその正体とする説もあったようである。

紫水文庫所藏の古寫繪本(書名不明)に『ぬつべつほう』――古きひきかゑるの化たとも云、又狐狸の類とも云――とあり、皺の多い琉球芋に短い四肢を配したやうな化物を描いてある。

『蕪村妖怪繪卷解説 附 化物づくし』: 8-9ページ 乾猷平 北田紫水文庫 1928

ぬっぺっぽうの画図

【ぬっぺっぽうの画図が掲載されている主な資料】
 資料名 作者 制作年 妖怪名 画像
『化物づくし』(個人蔵) 不明 不明 ぬつへつほう
『百怪図巻』(福岡市博物館蔵) 佐脇嵩之 1737 ぬつへつほう 画像
『画図百鬼夜行』前篇 風 鳥山石燕 1776 ぬつへつほう 画像
『化物絵巻』(川崎市市民ミュージアム蔵) 不明 1800年代前半? ぬつへつほう


『百怪図巻』「ぬつへつほう」 佐脇嵩之 1737


『画図百鬼夜行』前篇 風「ぬつへつほふ」 鳥山石燕 1776

主な参考資料

[文献]
『蕪村妖怪繪卷解説 附 化物づくし』: 8-9ページ 乾猷平 北田紫水文庫 1928
『鳥山石燕 画図百鬼夜行』: 89ページ 高田衛 監修、稲田篤信 田中直日 編 国書刊行会 1992
『妖怪事典』: 256ページ 村上健司 毎日新聞社 2000

白沢

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