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狸囃子

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【たぬきばやし】

 日本各地に伝わる怪異。

狸囃子の概要

タヌキバヤシ 狸囃子、深夜にどこでとも無く太鼓が聞えて來るもの。東京では番町の七不思議の一つに數へられ(風俗四五八號)、今でもまだ之を聽いて不思議がる者がある。東京のは地神樂の馬鹿ばやしに近く、加賀金澤のは笛が入つて居るといふが、それを何と呼んで居るかを知らない。山中では又山かぐら、天狗囃子などゝいひ、之に由って御神樂嶽といふ山の名もある。

『民間傳承』第三卷・第十號: 12ページ「妖恠名彙」 柳田國男 民間傳承の會 1938
【底本】『民間伝承』第一巻 民間伝承の会 編 国書刊行会 1972


『本所七不思議之内 狸囃子』 歌川国輝(三代目) 1886

主な参考資料

[文献]
『民間伝承』第一巻 民間伝承の会 編 国書刊行会 1972
『妖怪事典』: 213ページ 村上健司 毎日新聞社 2000

白沢

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