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妖怪の事典

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【たぬき】

 日本各地に伝わる妖怪。
 一般的な動物としても知られており、分類上は食肉目イヌ科に属する。

狸の概要

 狸に関する不思議な話は、北海道と沖縄以外の各地で語られている。とくに四国地方に伝承が多い。
 人やものや化け物に変化したり、木の葉を小判に見せたり、木を伐る音や囃子の音をたてたりするなど、多様な技を使って人間を化かす。

 『狸考』の著者である佐藤隆三は、日本の化け狸の話を次のように分類している。

(一)妖怪化 大男、一ツ目小僧、大入道(見越入道、三ツ目入道)、一本足の傘の化物 生首、火の玉等、
(二)人間化 僧侶、武士、普通の男又は女、
(三)物品化 鍬、桶、提灯、糸車等、
(四)佛像化 石地藏、普賢菩薩、阿彌陀佛等、
(五)無形の怪異 形を現はすことなく怪音又は奇聲を發する場合。

『狸考』: 11ページ 佐藤隆三 郷土研究社 1934

狸名彙

狸名彙


『画図百鬼夜行』前篇 陰「狸」 鳥山石燕 1776

主な参考資料

[文献]
『狸考』: 11ページ 佐藤隆三 郷土研究社 1934
『鳥山石燕 画図百鬼夜行』: 39ページ 高田衛 監修、稲田篤信 田中直日 編 国書刊行会 1992
『日本怪異妖怪大事典』: 351-354ページ 小松和彦 監修 東京堂出版 2013

白沢

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