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算盤坊主

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【そろばんぼうず】

 京都府に伝わる妖怪。

算盤坊主の伝承・逸話

京都府

 船井郡西別院村笑路に伝わる。算盤小僧とも呼ばれる。
 夜、笑路の西光寺のそばにある榧の木の下で、坊主のような男性が盛んに算盤を弾くのだという。かつてこの寺では、計算を間違えたことを和尚に罵られた小坊主が、榧の木で首を吊ったことがあったそうだ。算盤坊主はその小坊主の亡霊だといわれているが、地元では狸のしわざではないかとも考えられているようである。

ソロバンボウズ 路ばたの木の下などに居て、算盤を彈くやうな音をさせるから算盤坊主(口丹波口碑集)。

『民間傳承』第三卷・第十號: 12ページ「妖恠名彙」 柳田國男 民間傳承の會 1938
【底本】『民間伝承』第一巻 民間伝承の会 編 国書刊行会 1972

主な参考資料

[文献]
『民間伝承』第一巻 民間伝承の会 編 国書刊行会 1972
『妖怪事典』: 206ページ 村上健司 毎日新聞社 2000

白沢

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