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洗濯狐

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【せんたくぎつね】

 静岡県に伝わる妖怪。

洗濯狐の伝承・逸話

静岡県

   ○ 洗濯狐 (引佐郡麁玉村)
 引佐郡麁玉村宮口東に平釜川といはれてゐる二間位の巾の流れがある。附近に寺があり、木が茂つて居る所があるが、夜になると狐が出て川岸でザブ/\物を洗ふ音が通る人に聞えると云はれて居る。普通洗濯狐といはれてゐる。狐の居る事は事實ださうだが、洗濯するかどうかは、はつきりしない。(大西とき子)

『靜岡縣傳說昔話集』: 275ページ 靜岡縣女子師範學校鄕土研究會 編 靜岡谷島屋書店 1934

センダクキツネ 洗濯狐。夜になると水の岸に出て、ざぶ/\と物を洗ふ音をさせる恠。遠州西部では其作者を狐ときめて居る(靜岡縣傳說昔話集)。

『民間傳承』第三卷・第十號: 12ページ「妖恠名彙」 柳田國男 民間傳承の會 1938
【底本】『民間伝承』第一巻 民間伝承の会 編 国書刊行会 1972

主な参考資料

[文献]
『靜岡縣傳說昔話集』: 275ページ 靜岡縣女子師範學校鄕土研究會編 靜岡谷島屋書店 1934
『民間伝承』第一巻 民間伝承の会 編 国書刊行会 1972
『妖怪事典』: 203ページ 村上健司 毎日新聞社 2000

白沢

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