しょうけら
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江戸時代の絵巻や図譜にある妖怪。
しょうけらの概要
佐脇嵩之の『百怪図巻』(1737)や鳥山石燕の『画図百鬼夜行』(1776)などにその姿が描かれているものの、具体的な説明はない。だが、しょうけらが庚申信仰と関係のある妖怪らしいことは推測できる。
道教の三尸説によると、人間の頭、胸、臍の下には三尸虫というものがいるとされる。六十日ごとに巡る庚申の日の夜になると、三尸が寝ている人の体から抜け出て、その人の日頃の罪を天帝に報告する。天帝は三尸からの報告によって命を取るというので、人々は庚申の日を徹夜で過ごすことで、三尸が体から出るのを防いだ。この宗教行事を庚申待という。
この夜に早寝すると災いがあるといい、それを避けるための呪文として「しゃうけらはわたとてまたか我宿へねぬぞたかぞねたかぞねぬば」という文言が伝わっている。
しょうけらは庚申の日に災いを齎す妖怪だと考えられていたようである。
しょうけらの画図
【しょうけらの画図が掲載されている主な資料】
資料名 |
作者 |
制作年 |
妖怪名 |
画像 |
『化物づくし』(個人蔵) |
不明 |
不明 |
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『百怪図巻』(福岡市博物館蔵) |
佐脇嵩之 |
1737 |
しやうけら |
画像 |
『画図百鬼夜行』前篇 風 |
鳥山石燕 |
1776 |
せうけら |
画像 |
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『百怪図巻』「しやうけら」 佐脇嵩之 1737

『画図百鬼夜行』前篇 風「せうけら」 鳥山石燕 1776
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主な参考文献
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