【しりょう】
死者の霊。
死んだ者の霊が怪異をなす話は古今東西に数多く残っている。
江戸時代の下総国羽生村で、農民の与右衛門に殺された累の霊が、与右衛門の後妻の子・菊にとり憑くという騒動があった。この件は『死霊解脱物語聞書』(1690)に詳しく記載され、『累ヶ淵』として広く知られるようになった。
『画図百鬼夜行』前篇 陽「死霊」 鳥山石燕 1776
主な参考文献
妖怪の事典