鎌鼬
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【かまいたち】
北海道、本州、四国に伝わる妖怪。
鎌鼬の概要
旋風に乗って現れて人を斬り、剃刀でつけたような傷を残していくという。雪国に伝承が多い。
三好想山の『想山著聞奇集』(1850)によると、鎌鼬に傷をつけられても、初めのうちは痛みもないし出血もない。だが後になると激しい痛みに襲われ、血が大量に出て、死ぬこともあるという。
鎌鼬の伝承・逸話
岐阜県
鎌鼬は三人の神だという。
一人目は人を転ばせ、二人目が斬りつける。だが三人目が薬を塗るので血は出ない。
愛知県
飯綱とも呼ばれる。飯綱使いが飯綱の封じ方を弟子に教えなかったせいで、飯綱が逃げ出して悪事を働くようになったという。
旋風に乗ってくるもので、生き血を吸うために人を傷つけるとされる。
鎌鼬の画図
【鎌鼬の画図が掲載されている主な資料】
資料名 |
作者 |
制作年 |
妖怪名 |
画像 |
『画図百鬼夜行』前篇 陰 |
鳥山石燕 |
1776 |
窮奇 |
画像 |
『百鬼夜行絵巻』(松井文庫蔵) |
尾田淑 |
1832 |
窮奇 |
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『狂歌百物語』 |
天明老人、竜斎閑人正澄 |
1853 |
鎌鼬 |
画像 |
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『画図百鬼夜行』前篇 陰「窮奇」 鳥山石燕 1776

『狂歌百物語』「鎌鼬」 天明老人、竜斎閑人正澄 1853
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主な参考文献
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