元興寺 |
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【がごぜ】 大和(奈良県)の元興寺に出たという鬼。 元興寺の概要江戸時代の文献や絵巻に見られる妖怪だが、元々は『日本霊異記』『本朝文粋』『扶桑略記』『水鏡』などにある話である。 敏達天皇の頃。ある農民の前に雷が落ち、見るとそこには小さな雷神がいた。雷神は「自分の願いを聞いてくれれば子供を授ける」という。農民が雷神に言われたとおりに楠で船を造り、中に竹の葉を浮かべると、雷神は天に帰った。 鬼を退治した子供は、後に道場法師という僧になったとされる。 元興寺の画図
妖怪を総称する児童語としてのガゴゼ子供を脅かしたり、お化けを意味する言葉として、ガゴゼ、あるいはガゴゼに近い語彙が関東から西日本にかけて伝わっている。 茨城県ガンゴジ 三重県ガゴゼ 滋賀県ガゴゼ 京都府ガゴゼ 奈良県ガゴゼ 和歌山県ガゴゼ 徳島県ガゴジ、ガンゴジ ガゴゼやガゴジという言葉がお化けという意味で使われるようになったのは江戸時代かららしく、由来はやはり元興寺の鬼だといわれる。ただし民俗学者の柳田國男の見解は異なり、「咬もうぞ」と言って現れることにちなむのではないかと考えていた。 |
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主な参考資料
[文献] |
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